「世界が抱える問題」(AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!応募作品)

This photo taken on October 8, 2018 shows an elementary student wading through floodwaters in Mabalacat, Pampanga. – Areas north of Manila like the provinces of Pampanga and Bulacan have sunk four-six centimetres (1.5-2.4 inches) a year since 2003, according to satellite monitoring. The creeping bay waters put people and property at risk, while the threat is amplified by high-tides and flooding brought by the roughly 20 storms that pound the archipelago every year. (Photo by Noel CELIS / AFP) / TO GO WITH Philippines-water-climate,FEATURE by Joshua MELVIN

 世界には、綺麗な水を十分に飲めない場所がほとんどである。それに加え、洪水や雨による被害で氾濫し水を飲む以前に住む、生きることが難しい所がある。この写真は、洪水の中を歩く小学生。これを見て、私たちは津波が起きて氾濫が起これば安全な高い場所に避難することができるが、この子達はそのまま洪水の中を歩いて生活しなければならないと思った。多くの国は、飢餓に悩まされている。食糧不足が原因で今でもゼロにならない。飢餓をゼロにするためには、勿論栄養のある食事が大事ではあるが、綺麗な水の方が食べ物がなかったとしても、少しでも長く生きることができる。そこで私は、氾濫した水を綺麗にして飲めないかと考えた。ものすごく発展した日本の技術で、綺麗な水にして飲むことができれば、多くの人々を助けることができるだろう。(三浦 碧音)

[品川エトワール女子高等学校]

ここに掲載されているAFPWAA WORKSHOP作品に於ける「作品タイトル」と「本文(日本語部分)」はあくまでも応募者の見解であり、写真英文キャプション及びAFP通信の報道と必ずしも一致するとは限りません。

「水運び」(AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!応募作品)

Displaced Yemeni children ride donkeys carrying jerry cans on their way to draw water from a well in Abs in the northern Hajjah province on July 27, 2019. (Photo by ESSA AHMED / AFP)

 地面が雨で崩れ、整っていない道路の上を水の入ったタンクを乗せたロバに乗り、複数人で運んでいる。ロバを使うということは、かなりの距離を進むことになる。私たちは、蛇口を捻れば綺麗な水が出てくるし、便利に移動できる車もあって、歩いて渡ろうとしても楽に歩くことができる整った道路が当たり前のようにある。これらの地域以外にも、もしかしたらロバにも乗れずにもっと荒れた道を歩いて運んでいる人たちがいる可能性もある。私たちは世界にまだこれらが当たり前になっていない地域があることをもっと知るべきだと思った。そしてこういった地域で効率の良い輸送、運びやすい環境、道路を整えることを優先することが重要であると思う。(野口 理子)

[品川エトワール女子高等学校]

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「水のこれから」(AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!応募作品)

People queue up to collect drinking water from taps that are fed by a spring in Newlands on May 15, 2017, in Cape Town. – South Africa’s Western Cape region which includes Cape Town declared a drought disaster on May 22 as the province battled its worst water shortages for 113 years. This dam is the main water source for the city of Cape Town, and there is only 10% of it’s usual capacity left for human consumption, at the last 10% is not useable, due to the silt content. (Photo by Rodger BOSCH / AFP)

 これは南アフリカのケープタウンで撮影された、水を集めるために並ぶ人々の写真だ。ケープタウンは5月22日に干ばつ災害を宣言した。100年以上も水不足と戦ったためだ。ケープタウンの人々が一日に使える水は50リットルしかなく、トイレや風呂、農業なども深刻な打撃を受けているそうだ。もしかしたら、これから一日に使える水が10リットルもない生活になってしまうかもしれない。そんな事態を防ぐために最優先して行うことは何かと考えたとき、私は、日本などのような蛇口を捻れば綺麗な水がいつでも出る水道を増やしていくことが必要だと考えた。南アフリカの広範囲に水道を確立させることで、人々の生活への支障も減るはずだ。確実な水道の設置が、アフリカのこれからに重要だと私は考える。(鈴木 友梨)

[品川エトワール女子高等学校]

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「避暑」(AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!応募作品)

un membre du personel du centre funéraire de Lyon rentre, le 19 août 2003, un corps dans la chambre froide de la morgue. Les capacités de stockage des corps ont vite été débordées après la vague de décès de personnes agées qui a frappé la France à cause de la canicule. An undertaker drives the body of an elderly person in a morgue refrigerated room 19 August 2003 in Lyon. Temperatures in France soared to around 40 degrees Celsius (104 degree Farenheit) in the first two weeks of August and the bodies of heatwave victims — most of them elderly — overfilled morgues and hospitals. (Photo by FRED DUFOUR / AFP)

 この写真は、熱波により亡くなった高齢者が遺体安置所に安置される様子を写したものです。
フランスのリヨンでは熱波の温度が40度を超え、亡くなる方が増えています。
熱波の温度上昇の原因は、やはり地球温暖化にあり、この地球温暖化をどうにかしない限りこうして気候変化に耐えられず限界を迎えてしまう人は減りません。このまま地球温暖化が進めば、こうして亡くなるのは高齢者だけに留まらず、他の生き物や幅広い世代まで死んでしまいます。その影響は計り知れません。
地球温暖化は日々進行しています。いつか写真のようなことも明日は我が身、という日が訪れるかも知れません。一人一人が温暖化対策を意識し、明日のために今日を変えなければならないのです。(上竹 明日香)

[品川エトワール女子高等学校]

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「水溜り」(AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!応募作品)

People stand near beached sperm whales on January 13, 2016, after they became stranded on the Dutch island of Texel the day before. – Five sperm whales which became stranded on Texel have died, officials said January 13. Experts said the beached whales had already been badly injured and their chances of survival were poor. Volunteers tried to save them but called off their efforts late in the night because of bad weather and darkness, ANP news agency said. (Photo by Remko de Waal / ANP / AFP) / Netherlands OUT

 皆さんはこの写真を見てどんなことを思い浮かべるでしょうか。点々と何か作業をしているように散らばる人々。画面の奥と、手前の水溜まりに打ち上げられている海洋生物。水溜まりを取り残すように引いていく潮。近年、地球温暖化によって各地の生態環境が急激に変化し、それに伴い様々なトラブルが起きています。皆さんはこの写真を見て、何を感じたでしょうか。私は、これからこの世界をより良いものにしていくためには、私たち地球に住むすべての人々が、何のために、何をしなければならないかを考えていくことが必要だと感じています。(ペンネーム:大久保SHOHEI)

[品川エトワール女子高等学校]

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「ピクニック」(AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!応募作品)

A child remains at an area affected by a drought on Earth Day in the southern outskirts of Tegucigalpa on April 22, 2016. (Photo by ORLANDO SIERRA / AFP)

 乾燥して割れた地面に座り込む子供。表情は見ることが出来ないが、自分のいる場所の大地に植物の1本も生えていないのを見て、果たして笑顔なのだろうか。私が小さい頃よくしていた四つ葉のクローバー探しも、見知らぬ雑草のいい香りも、ツツジの蜜の美味しさも、彼は知らない。干ばつは地球温暖化が原因の一つらしい。私たちが日頃から気を使っていれば、この子供が芝生の上で四つ葉のクローバーを見つけていた未来があったかもしれないのだ。(宇津 帆香)

[品川エトワール女子高等学校]

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「安息」(AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!応募作品)

A young girl walks at a makeshift camp outside the overcrowded Moria camp near the capital Mytilene in the island of Lesbos on November 28, 2019. – Conditions remain difficult in the overcrowded camp in Greece with winter fast approaching. Last week the government announced it will shut down the three largest of its overcrowded migrant camps on islands facing Turkey, and replace them with new closed facilities with much larger capacity. (Photo by ARIS MESSINIS / AFP)

 数ある写真の中から目を引かれた。
写真の中の少女は不衛生なキャンプで暮らしている。彼女は戦争から逃れ、ギリシャにたどり着いた移民だ。そんな人達が集められるのは超満員の難民キャンプ、そこは医療や衛生施設が整っておらず、1つのトイレを70人が使うような場所で難民同士の争いも絶えない。こういったキャンプはギリシャ国内にいくつもある。中にはスラムと化した場所もある。ここに居る難民達の殆どはこの場所を動く事が出来ずにいる。
 戦争の被害者である彼女らがなぜ苦しい思いをしなければならないのか。この移民たちが安心できる普通の生活を送れるようにするには、遠く離れた国に居る私達の支援が必要だと私は思う。(石出 晟子)

[品川エトワール女子高等学校]

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企業インタビュー(5) 株式会社ギフティ様

株式会社ギフティ 代表取締役 太田 睦 氏

通称「五反田バレー」地区をベースに、STI(科学技術イノベーション)の力でSDGs(2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標)などの社会課題に挑戦する、素敵な企業をご紹介するシリーズ。

第五弾は、ギフトで「人と人」「人と企業」「人とまち」をつないでいくことをミッションに、eギフトプラットフォーム事業「giftee」を推進する、株式会社ギフティ様です。

2019年10月8日、東五反田の齊征池田山ビル2階にある株式会社ギフティ様におじゃまして、CEO太田睦様にお話をうかがいました。

株式会社ギフティ 代表取締役 太田 睦 氏

ーー2019年9月20日に東証マザーズに新規上場したばかりのギフティのオフィスに入ると、お祝いの花でいっぱいでした。

上場直後の株式会社ギフティのオフィス

ギフトで、「人と人」「人と企業」「人とまち」をつないでいく。

ーーさっそくですが、太田さん、ギフティとは、どんな会社なのでしょうか?

株式会社ギフティは、eギフトというサービスを中心に事業展開をしています。eギフトとは、スターバックスコーヒー、サーティワンアイスクリームのような実店舗で、コーヒーやアイスなどの商品サービスと引き換えることができる電子チケットのことです。eギフトの生成、流通、販売を、川上から川下まで一気通貫で行っている会社です。少額のギフトを個人から個人へ贈ることもできるし、法人であれば企業のキャンペーンの景品として配ることができる、そのようなサービスを展開しています。ギフトで、「人と人」「人と企業」「人とまち」をつないでいく。それが当社のミッションです。まだ国内では認知度が低いeギフトを普及させ、日常的な習慣化を目指しています。ギフティは、この目標を達成するために行動指針として定めているのは、一つ目が「エグゼキューション」、日本語で「考え抜く」「やりきる」というもの。二つ目が「スピード」。圧倒的なスピードで関係者を驚かせていこう、というところ。三つ目は「One Team」。社内のチームで物事を成し遂げていこうということ。最後は「10X」、非連続の成長や成果を目指そうということ。以上4つを行動指針として設定しています。行動指針を社内で浸透させるために、評価の中に組み込んだり、社内の日常会話でもこういった言葉を使って説明したり、社内にポスターを貼ったりグッズを作ったり、ということもしています。

ーー今、世界には、SDGsに掲げられているような様々な課題があります。ギフティが重視するグローバルな課題とは?また、そういった社会課題に挑戦するギフティの取り組みや、課題解決につながる技術についてお聞かせください。

当社のeギフトのプラットフォームにより、様々な課題にアプローチできていると考えています。まず一つ目はソフト面です。今まで人々がちょっとした気持ちを形にする時、あまり手段がなく、言葉で伝える以上のことをしたい場合、実際にものを買って、配送したり、手渡しをしたりで、かなり移動が伴い、CO2も出ると思います。それに対して、贈り手はその場で気持ちを形にしオンラインで贈ることができて、受取った方は近くの店舗で商品と引き換えていただけるのがeギフトなので、かなり環境に優しいサービスです。

二つ目は、地域間の格差をなくしていくというところです。今、新規事業で「地域活性プラットフォーム」と称して、地域通貨、地域商品券を電子化する「Welcome ! STAMP」という事業も展開していて、地域内での活性化や、都市部から地域にインバウンドでお客さんを呼び込むようなサービスや地域限定で利用できる電子商品券、電子乗車券などのソリューションを用意し、それによって都市部と地域の差分をなくしていくことにも取り組んでいます。

「Welcome ! STAMP」のサービスを説明します。「Welcome ! STAMP」のソリューションの1つである「e街ギフト」は、2019年11月に瀬戸内市に初めて導入いただきました。ふるさと納税の返礼品として、今まではお米、お肉、果物など、土地の名産品を郵送でお届けすることが多かったのですが、今回は「e街ギフト」と名付けて、地域内で使える商品券(従来で言えば感謝券)の電子化をしました。また、旅先で納税してその場で返礼品として「e街ギフト」を受け取り、滞在中にすぐ利用できる仕組みとして「旅先納税システム」もあわせて提供しています。

e街ギフトと旅先納税システムを利用すると、寄附後にふるさと納税の返礼品として「e街ギフト」をメールで即時に受け取れます。お近くのe街ギフトが使える加盟店に持っていくと、表示されている金額分、即日買い物ができます。出張や旅行中に寄附と返礼品の消費が可能という点で即時性もありかつ利便性も高く、地域経済にも貢献することのできるサービスです。

環境面と地域間格差の課題にソリューション

テクノロジー面では、これを実際に加盟店で使う時に決済をする必要があるのですが、QRコード決済、SuicaなどICカードを使った決済、クレジットカード決済がありますね。まずQRコード決済だと、利用者がアプリをダウンロードしないといけない。ただインバウンドでは、日帰りや一泊二日などショートステイの方にアプリをダウンロードしてもらうのは非常にハードルが高いです。e街ギフトはウェブブラウザで決済ができます。ICカード、クレジットカードの場合は、専用端末を各加盟店に配らないといけませんが、工事費含め1台10万〜15万ぐらいすると言われます。店舗や自治体側の負担が非常に大きくなるので、当社では電子スタンプというものを提供しています。1台2000〜3000円ぐらいのスタンプを各加盟店に1台、置いておいて、e街ギフトをお持ちのお客さんが来たら、これをお店でポンと押すと決済がされます。このスタンプの特徴は、人間の静電気で動いていて、電池、充電が不要なことです。通信もお客さんのスマートフォンを介して行うため、特別にネットワークを用意する必要もありません。各スタンプの裏側に6個の点がついていて、スマートフォンに接地したタイミングで、スマートフォン側でどの座標が押されたかを認識して、端末がインターネットで当社のサーバと通信すると、誰が、どこの店舗で、今いくら使ったのか、というのが、裏側で記録される仕組みになっています。QRコード決済のようなアプリのダウンロードも不要、10万、15万するような決済端末も不要で、電子決済ができるというソリューションです。

また、地域通貨も、東京都の離島で「しまぽ通貨」、長崎県の離島で「しまとく通貨」を電子化し、現在も運用しています。

「しまとく通貨」「しまぽ通貨」は、もともと紙でした。「しまとく通貨」は、紙の時代に3年間で100億ぐらい流通されていたプレミアム付商品券で、通常プレミアム付商品券は地元住民が買って地元で使うことが多かったのですが、これは少し特殊な通貨で、観光客だけが買えるのです。島外の方にそのプレミアムを目的に来ていただいてインバウンドを増やすという施策なのですが、100億も流通していると、紙の印刷代や、それをお店で管理したり処理したり換金したりする手間がかなり発生して、この部分を何とか解決できないかという話がありました。それが、この事業に参入したきっかけでした。

ギフトは、「人と人」「人と企業」だけではなく、「人とまち」をつなぐのにも活用できないかと、まさにそういったお話があったことをヒントに、少しずつ事業を拡大してきたのです。

株式会社ギフティ ロゴマーク

ロゴに込められた意味

ーーロゴが新しくなりましたね?

前に使っていたロゴは、会社を立ち上げて翌年、サービスを開始したタイミングで作ったもので、当時はまだCtoCサービスの「人と人」の部分だけを展開していましたが、「人と企業」「人とまち」の事業も増えてきたので、ロゴ自体も、今の状態に合わせたアップデートを行いたいねということで、リニューアルを図りました。モチーフになっているアスタリスクには3つの意味が込められています。アスタリスクにはもともと「小さい星」という意味があり、ギフティのギフトは非常に少額でカジュアルなものが多いのですが、もらった瞬間すごく嬉しいというよりは、心にキラッと小さい星が煌くような、そんなイメージが一つ。二つ目は、このアスタリスク、よく見るとそのデザインにリボンのモチーフを使っています。もう一つ、ギフティは「人と人」「人と企業」「人とまち」の掛け算で成立する価値ですが、アスタリスクというのは、エンジニアの使うプログラミングの言語だと掛け算の意味なんです。この3つの意味を、この新しいロゴに込めています。

ーー上場して変化はありますか?

株価を気にするようになりました(笑)。やはり責任感みたいなものは、今の方がより感じるようになりましたね。企業は社会の器と言いますか、まだ顔を合わせたことのない株主さんも含め、そういった方々の期待にちゃんと答えたいという気持ちが今、自然と湧いてきている状態です。

「eギフトってパーツのようだね」

ーー今後の展望は?

ギフティのメリットの一つは「ありがとう」の記録が残ることです。Facebook連携もしているので、将来的には、Facebookの投稿などから出産などのライブイベントを抽出してくるというのもあるかと思いますね。小さいからこそ、いろいろなシーンでハマりやすくて、「ギフティのeギフトってパーツのようだね」とよく言われます。パーツなので、どんなものにでも組み合わせることができるのです。だからこそ、いろいろな会社から協業のご相談などをいただきやすいのかなと感じます。

ーーギフティの経営者として、イノベーティブなアイデアの創出や、イノベーティブ人財の育成について、どのような仕組みづくりや工夫をしていますか?

当社は今、創業して今年で10年目を迎えますが、まだ新卒メンバーは少なく、中途メンバーが非常に多いです。社内の9割以上は中途入社で、前職はIT、事業会社、コンサルと様々、もともと弁護士をしていた人もいます。皆、魅力的なスキルを持ち、そのスキルを生かし、それにeギフトという事業をかけ合わせて、それぞれが活躍しています。会社から何か「これをやってください」とオーダーすることもあるのですが、それよりも、個々人の意志を尊重することをかなり重視していて、自身がどんなことをこの会社で実現したいのかを聴いた上で、最適なアサインをしていくことをだいじにしています。本人としても興味範囲であるほうがアグレッシヴに仕事に向き合うと思いますし、新たなアイデアなどが生まれやすいかと考えています。

社会を前身させるために起業

ーー小中学生、高校生、大学生など若い世代に伝えたいメッセージをおねがいします。

学生時代は勉強に限らず自分が好きなことに思い切り飛び込んで、何か一つを磨き上げると、その後の人生にすごく役立つかと思います。私の場合は、中学高校の時はテニス、大学の時はアカペラにかなりの時間を費やしたことで、そこで生まれた人脈、一つのものへの向き合い方、そういったところが今に生きているかなと感じています。

大学3年生で就職活動をしていた時に、当時ベストセラーになった『ウェブ進化論』という本を読みまして、ちょうどウェブ2.0と言っていた時代で、その本を読んで初めてシリコンバレーの、例えばGoogle,Amazon、Facebookという文化を知りました。お金稼ぎのためではなく、社会を前進させるために世界中から本当に優秀な方々が集まって、プロダクトを作って、それで世の中が前に動いていく、そこで生まれた収益をまた事業に再投資をしていく、というところが、働き方としてすごく魅力的に映りまして、そういった会社を自分で起こしたいと思ったのが、起業のきっかけですね。

株式会社ギフティ 代表取締役 太田 睦 氏

ノウハウや知見を共有する場が自然と生まれる街

ーーギフティをはじめ、テクノロジーで社会課題に挑戦するイノベーティブな企業が集まる、通称「五反田バレー」地区の魅力や、企業と地域の関わりについて、教えて下さい。

昔に比べてスタートアップが五反田に集中して、もちろん経済的な理由もあるとは思うのですが、密集することで、エンジニアの勉強会やCFO会みたいなものが五反田で開催されて、かなり熱気もあり、それぞれのノウハウや知見を共有する場が自然と生まれ、それがとても良い刺激になっているなと感じます。五反田スタートアップマップみたいなものもできて、エンジニアの集まりなども最近、五反田での開催が増えてきている印象があります。当社の社員も勉強会やミートアップに参加してプレゼンもしたり、積極的に情報交換していると思います。

ギフティ初のユーザー向けオフラインイベント「giftee GOOD STORY AWARD」– 2019年10月18日(金)・19日(土)有楽町マルイ1階エントランス

gifteeを利用して「ギフトを贈った」「ギフトを貰った」際の印象的なエピソードをオンライン募集し、応募のあった約100エピソードから社内投票によって選ばれた3つのエピソードがノミネート作品としてパネル展示されました。2日間で有楽町マルイへ来店した方々の投票により、大賞が決定しました。

ギフティ初のユーザー向けオフラインイベント「giftee GOOD STORY AWARD」- 2019年10月18日(金)・19日(土)有楽町マルイ1階エントランス

聞き手:木村京子(エシカルコンシェルジュ)

共に創ろう持続可能な社会 第2弾

イベント「共に創ろう持続可能な社会 第2弾〜STI for SDGs@Gotanda Valley〜」を開催します。

(※STI for SDGs=持続可能な開発目標のための科学技術イノベーション)

国連の設定したSDGs(持続可能な開発目標)を達成するために、ものづくりとITの果たす役割は大きいです。五反田バレーの企業の技術とビジョンをどう生かすか、一緒に考えましょう!

日時:2020年2月16日(日)午後1時〜4時(受付開始12時30分)
会場:立正大学9号館 B2階 9B23教室
定員:120名(申込先着順・参加費無料)
内容:
(司会:フリーキャスター 桑原りさ)

  1. 企業のSDGs取組事例
    アイ-コンポロジー(株)、(株)CAMI&Co.、東洋製罐グループホールディングス(株)、(株)近畿日本ツーリスト首都圏
  2. パネルディスカッション「五反田バレー×ものづくりとIT×SDGs」
    アイ-コンポロジー(株)、(株)CAMI&Co.、東洋製罐グループホールディングス(株)、(株)近畿日本ツーリスト首都圏、(株)野村総合研究所、立正大学、品川エトワール女子高等学校、品川区立冨士見台中学校
  3. 提言「五反田バレーで企業と教育をつなぎ、SDGsアクションを!」
    (有)ラウンドテーブルコム 柳沢富夫

主催:(有)ラウンドテーブルコム
共催:立正大学
協力:国際的学習プログラム研究委員会、SDGsポイント研究所@ジャパン、積才房(同)、アイ-コンポロジー(株)、(株)CAMI&Co.、東洋製罐グループホールディングス(株)、(株)近畿日本ツーリスト首都圏、(株)野村総合研究所、品川エトワール女子高等学校、品川区立冨士見台中学校、(株)三井住友フィナンシャルグループ、(株)朝日新聞社、AFP World Academic Archive、(一社)グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン
後援:品川区

お申し込みはこちら

イベント開催報告「ダイバーシティから生まれるイノベーション〜STI for SDGs@Gotanda Valley〜」

プログラム
2019年12月6日(金)SHIP品川産業支援交流施設4階の多目的ルーム

2019年12月6日(金)SHIP品川産業支援交流施設4階の多目的ルームをお借りして、STI for SDGs(持続可能な開発目標のための科学技術イノベーション)を地域のベンチャー&中小企業の方々と共に考えるイベントを開催しました。主催は(有)ラウンドテーブルコム(後援:品川区)。

テーマは「ダイバーシティから生まれるイノベーション〜STI for SDGs@Gotanda Valley〜」。SDGs等のグローバル課題解決には、さまざまな価値観や文化をイノベーションに活かすためのダイバーシティ推進が不可欠です。五反田バレーでどう取り組んでいくか、一緒に考えましょう!というイベントでした。参加者・登壇者・スタッフ合わせて26名のアットホームな雰囲気の中で行われました。

今回は、五反田バレーで活躍中の企業「コグラフ」「CAMI & CO.」、地域のサポーター「積才房」「国際的学習プログラム研究委員会」「SDGsポイント研究所@ジャパン」による協力のもとで、企画が実現いたしました。

告知には品川区もご協力いただき、商業・ものづくり課の方には大変お世話になりました。五反田バレー地区でSDGs等の社会課題に取り組む企業の認知度向上と、彼ら企業と教育等の多様なステークホルダーとの連携の布石を打つことができました。

また、このイベントには品川区内外から、ダイバーシティの理解と実践の啓蒙活動を通じて持続可能な世界の構築に取り組んでいらっしゃる方々にお越しいただき、前半はパネルディスカッション形式で日本や世界の現状と課題を学びました。

以下、登壇者ご提供資料は、画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

モデレーター:田中裕実子氏(未来技術推進協会)
資料:シンギュラリティ・ラボ発〜TECH女子〜

まずはじめに、モデレーターの田中裕実子様から、AI、XR、ブロックチェーンなど未来技術の社会浸透を推進する(一社)未来技術推進協会、その中でもテクノロジーを使って社会課題(特にSDGs)の解決を目指すシンギュラリティ・ラボから生まれた女性のコミュニティTECH女子の活動のご紹介があり、社会で活躍する女性を応援し、テクノロジーを通して活躍の場が広がるコミュニティーづくりを進めることで、個人も企業も地域ももっとハッピーになれるのでは?という示唆をいただきました。

パネリスト:田中沙弥果氏(一般社団法人Waffle 代表理事)
資料:一般社団法人Waffle団体概要

続いて、お一人目のパネリスト、テクノロジー業界やコンピュータ・サイエンス領域のジェンダーギャップを埋めることをミッションとする(一社)Waffle代表理事の田中沙弥果様から、主に日本全国の女子中高生をターゲットにしたコンピュータ・サイエンスの楽しさを感じてもらうためのイベント、世界的女子中高生限定アプリコンテスト、そして女子学生100名を集めてSDGsの課題をプログラミングで解決するハッカソンなどの活動報告をいただきました。我が国の6〜12歳では女子の66%がコンピュータ・サイエンスに興味を持っているのに、13〜17歳では32%、大学入学時には4%と、大幅に減少してしまうという数字はショッキングでした。

パネリスト:安田クリスティーナ氏(Forbes 30 U 30 in Politics、InternetBar.org理事、マイクロソフト
資料:BLTS(Business, Law, Technology, Society)の交差点に立つ

そして、お二人目のパネリスト、Forbes 30 U 30受賞者、InternetBar.org理事、マイクロソフトCorp. DevRel クラウド&AI プログラム・マネージャーである安田クリスティーナ様。「私の中にダイバーシティが流れている」という言葉そのままの経歴を活かし、大手企業勤務の傍ら、NGOで理事を務め、ブロックチェーン技術による難民支援を通じて「世界をよりよくしたい」というパッションを追求する生き方は参加者の心に響いたようでした。

「日本社会の全般や企業の採用現場でのダイバーシティの現状と課題」に関するディスカッションでは、「ダイバーシティというと女性ばかりがクローズアップされるのはおかしい。高齢者・障がい者など、もっといろいろあるはず。(安田氏)」「日本企業は本気で意識を変えないと、優秀な人材がどんどん離れていってしまう。(田中沙弥果氏)」といった熱い議論に、会場では大きくうなずく方々が見受けられました。

後半は、地元の五反田から2社による企業プレゼン。

企業プレゼン:森善隆氏(コグラフ株式会社CEO)
資料:コグラフ株式会社(1)
資料:コグラフ株式会社(2)
資料:コグラフ株式会社(3)

まず、コグラフ(株)からCEOの森善隆様に、エンジニアの90%が海外国籍、ほぼ全員がバイリンガル、というダイバーシティ環境の職場を運営する秘訣をうかがいました。やはり大切なのは「ドアをオープンにする」ことだと納得が行きました。また、五反田の有志企業による「五反田ウェルネスコミュニティ(ゴタウェル)」をはじめ、地域と連携しながら取り組んでいらっしゃる活動をご紹介いただきました。

企業プレゼン:池田諭史史(株式会社CAMI & Co. CFO兼CHRO)
資料:株式会社CAMI & Co.

続いて、(株)CAMI & CO.からCFO兼CHROの池田諭史様が、これまで経験した職場から、文化も言語も違うメンバーがダイバーシティを認め合い、チームが大きく成長した話、一方で法改正や業界の景気悪化のあおりを受けて、モチベーションが下がりチームが崩壊した苦い経験と、両面の体験談を語ってくださいました。結論として、フルリモートでもプロジェクトを前進させるには、「ビジョンの共有」が不可欠ということでした。

その後、限られた時間でアンケート記入と同時進行になってしまいましたが、参加者どうし、参加者と登壇者で、交流の時間を持ちました。

クロージング:柳沢富夫(有限会社ラウンドテーブルコム)

最後に、(有)ラウンドテーブルコム代表取締役の柳沢富夫より、当日のまとめと、「五反田バレー × SDGs × 教育の輪をつなごう!」という提言をいたしました。「五反田バレーの企業と地域の教育現場、自治体を繋ぎ、『知る』『考える』『行動する』の3ステップを子どもたちが自ら体験できる環境としての地域づくりを目指しています。年が明けて2月16日には立正大学品川キャンパスでもSTI for SDGs@Gotanda-Valleyのイベントを開催します。五反田発で全国にこのような活動を広めていきたいと願っています。」

企業が半数強、残りがその他団体と教育機関(教員・学生)半々、といった当日の参加者からは、「色々な話が聞け、時間が短く感じました」「登壇者の話が非常に興味深かった」「ダイバーシティの対応にも色々な事例があると実感しました」と好評をいただきました。「(もっと)テーブルディスカッションしたかった」「もう少し時間がほしかった」との課題もあり、今後に活かしたいと思います。

文:木村京子(エシカルコンシェルジュ)