STI for SDGsとは(1)国際的動向

STI for SDGs(持続可能な開発目標達成のための科学技術イノベーション)の背景、現況、そして未来について、解説します。

UN DESA(国際連合経済社会局)公式YouTubeチャンネルより

国際的動向

持続可能な開発目標(SDGs)とは、「誰一人取り残さない」社会を実現するために、経済・社会・環境に関わるさまざまな課題を統合的に解決していこうと、2030 年までに世界が一丸となって取り組むべき目標として、2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」(「2030アジェンダ」)に掲げられたものです。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000101402.pdf

その「2030アジェンダ」の本文中で、STI(科学技術イノベーション)は、

ICTと地球規模の接続性は人間の進歩を加速化させ、デジタルデバイドを埋め、知識社会を発展させる大きな潜在力があり、医学やエネルギーのように多様な幅広い分野において科学技術イノベーションが持つ潜在力もまた同様である。(パラグラフ15より、強調筆者)

と、その重要性が述べられている他、

我々は、持続可能な開発目標を支持するために、アディスアベバ行動目標で合意された技術促進メカニズム(TFM)を立ち上げる。TFM は、加盟国や市民社会、民間セクター、科学団体、国連やその他のマルチ・ステークホルダー間の協力に基づいている。また、その構成は、SDGs のための科学技術イノベーションに関する国連機関間タスクチーム(以下、国連機関間タスクチーム)、オンライン・プラットフォーム、SDGs のための科学技術イノベーションに関するマルチ・ステークホルダー・フォーラム(以下、 マルチ・ステークホルダー・フォーラム)から成っている。(パラグラフ70より、強調筆者)

と、技術促進メカニズムについても記述されています。

また、ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」において、17.6、17.8の2つのターゲットが「科学技術イノベーション(STI)」に言及したものとなっています。

https://sustainabledevelopment.un.org/TFM/STIForum2019

2016 年以降、SDGs に関する国連STIフォーラムが毎年開催されています。

STI は、SDGsの諸課題に「横串」として関わり、限りあるリソースを最適化し、解決へと導く「切り札」として、広く国際社会全体から注目されているのです。

⇒STI for SDGsとは(2)国内の取組
⇒STI for SDGsとは(3)今後の展望

木村京子(エシカル・コンシェルジュ)

写真提供:国際的学習プログラム研究委員会CoderDojo品川御殿山

立正大学でのイベント決定!

「STI for SDGs@五反田バレー」のイベント開催が決定しました。

日時:2020年2月16日(日)午後(詳細後日発表)
場所:立正大学 品川キャンパス(詳細後日発表)

立正大学様と昨年度も共催したイベント「共に創ろう持続可能な社会〜SDGsは世界につながるパスポート〜」の第2弾となります!

今回も、立正大学心理学部臨床心理学科の小澤康司教授とのコラボレーションにより、五反田バレー地区の企業と、地域で学ぶ大学生など地域の皆様を、SDGsという共通キーワードでつなぐ、素敵なイベントを企画します。

また、これから始まる五反田バレー地区の企業訪問インタビュー・シリーズでも、大学生の皆さんにご協力いただき、若い世代の視点を盛り込んでいきたいと思います。

詳細は随時、こちらのサイトで公開してまいります。お楽しみに!

STI for SDGs@Gotanda-Valley

2019年度品川区「五反田バレー魅力発信事業」の支援を受けて、五反田バレー地区で科学技術を活用してSDGsの課題に取り組んでいる事例を紹介していきます。

五反田バレーで活躍している企業のSDGsプロジェクト情報を募集しています。以下のフォームからどしどし応募ください。

    SDGsターゲット(必須)
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    掲載方法(必須)
    配布資料(印刷)Web掲載組織・部署・役職・個人名を除き、掲載可掲載不可