AFPWAA Student Workshop@Gotanda Valley!
課題「“INDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE” ―産業と技術革新の基盤をつくろう―」
AFP World Academic Archive(AFPWAA)は、フランスのAFP通信が配信している報道写真、ビデオ映像などのデータベースを日本の教育機関に提供しているサービスです。
SDGsポイント研究所@ジャパン[(有)ラウンドテーブルコム内]が協賛している、AFPWAA Student Workshopコンテスト(SDGsコンテスト)にご協力頂き、品川区の学習者に新たな機会を生み出すことが出来ました!
ワークショップに参加した品川区内の中高大学(院)生は、五反田バレーでSTI for SDG(持続的開発目標のための科学技術イノベーション)に挑戦する企業について、STI for SDGs@Gotanda-Valleyによる取材記事を通して学んだ後、今回の課題となったSDGs目標9に沿って報道写真を選び、日本語のタイトルと解説文をつけて作品を作りました。
STI for SDGs @Gotanda-Valley公式 “Instagram”(全応募作品を配信)
https://www.instagram.com/gvalley2019/
その中から、STI for SDGs @Gotanda-Valley事務局にて、「五反田バレー賞」として最優秀賞1作品、優秀賞2作品を選考しました。
− 「五反田バレー賞」受賞作品発表 –
最優秀賞(副賞:STI for SDGs @Gotanda-Valleyおすすめ書籍)
「「革新」を待つ人々」
写真はソ連が崩壊する1年前に進出したマクドナルド1号店。資本主義国のファストフードと接客サービスが共産主義に与えた衝撃は、この一枚の写真だけで伝わってくる。当時はバーガー1個で高価な食事であったが、オープン当日の客は3万5千人以上であったという。
なぜこの写真を選んだのか?「産業と技術革新の基盤をつくろう」のターゲットに、開発途上国におけるインフラ開発や技術開発の促進がある。この促進により写真以上の衝撃が開発途上国の人に生じるであろうと思うからだ。もちろん文脈が異なるため安易に結びつけられないが、開発途上国において新しい価値や技術が開発され便利になることを、写真のように待ちわびている人がいるかもしれない。と同時に、もし技術先進国と呼ばれる国がその立場を利用して上から技術を押し付けるような方法をとれば、“マックを待ちわびている程度の人”しか先端技術を待っていないのではという思いも込めて選んだ。(田崎 正和)[立正大学大学院]
優秀賞(副賞:国連SDGsピンバッジ)
「多くの命」
地球上で先進国と呼ばれる国は、全体の約4分の1程度。先進国は少数派なのである。残りの4分の3は発展途上国にあたる。「発展途上国」と聞くとアフリカなど南半球に多いイメージだが、先進国が多くある北半球にも発展途上の国は存在する。南半球の発展途上国では、干ばつなどによる水不足や食糧不足が問題となっている。一方、北半球の発展途上国、特に北緯が高い地域では降雪が悩みの種となっている。日本でも、雪が降れば電車などの交通機関に影響し、生活に少しばかりの支障が生じる。しかし、写真のような発展途上国では、積雪や気温の低下により水道管が凍結し水不足になるため、また生活費を稼ぐために足場の悪い極寒の中を長い間歩かなければならない。こんな環境では生まれたばかりの命もすぐに消えてしまうだろう。そうならないように私たち先進国は協力して、手を差し伸べなければならない。学校で「人は皆平等である」などと教えるよりも、生まれた多数の命を守ることの方が大切だと私は思う。地面には道路を敷き、家には電気を通し、冬でも凍結しにくい水道管を作る。多数派を救う。それが、より良い未来にするための一歩ではないだろうか。(船谷 楓)[品川エトワール女子高等学校]
優秀賞(副賞:国連SDGsピンバッジ)
「私の幸せ」
小鳥が水浴びをしています。体を震わせて気持ち良さそうです。下にある蛇口をひねれば、誰だってきれいな水を飲める世界になってほしい。そんな気持ちでこの写真を選びました。たった小鳥一匹だけでも幸せになれる、水をいっぱい浴びられる、そんな贅沢な時間を、幸せを誰にでも、贈れるように、そしてその水で沢山の笑顔の花を咲かせるようになってほしい。それが私の幸せでもあるのです。(トーコ)[品川区立冨士見台中学校]
AFP World Academic Archive(AFPWAA)
AFP World Academic Archive(AFPWAA)はフランス最大の報道機関AFP通信が提供する教育機関向けデータベース・サービスです。世界中に取材拠点を持つAFP通信の1000万枚におよぶ最新のデジタル写真と10万点以上のビデオ動画は、高等教育機関における学習を支援するデジタルコンテンツとして最も適しています。グループワーク、ディスカッション、論文作成、プレゼンテーションなどを行う授業及び研究において、AFPWAAの活用は非常に効果的です。
さらに、AFP通信が提供するコンテンツは著作物二次使用許諾済みで、煩雑な許諾申請など一切不要です。既に20を超える教育機関に正式導入されており、授業のオンデマンド配信、大学公式サイトから配信する公開講座、アクティブラーニング先進事例等において幅広く活用されてきました。
SDGsポイント研究所@ジャパン
SDGsポイント研究所@ジャパンは2018年10月14日、(有)ラウンドテーブルコム内に設立された機関です。SDGsポイント研究所@ジャパンでは、次のバリュー、ビジョン、ミッションで活動を展開しています。
バリュー
サステナビリティ ラーニング テクノロジー グローカル パートナーシップ
ビジョン
1 全国の教育現場でSDGsが学習されている。
2 企業と教育現場、地域との連携。
3 企業の教育への貢献度、地域のSDGs貢献活動が可視化されている。
ミッション
1 全国の教育現場のプロジェクト参加を促し、SDGsを学ぶ体制を作る
2 大手企業だけではなく、中小企業、地域企業と教育現場を繋げて、参加社、協賛者を増やす。
3 SDGsへの貢献度をポイントデータ化、蓄積、可視化し、分析できるようにする。