SDGs・AFPWAA STUDENT Workshop
第5回課題「“RESPONSIBLE CONSUMPTION AND PRODUCTION” ―つくる責任つかう責任―」
AFP World Academic Archive(AFPWAA)は、フランスのAFP通信が配信している報道写真、ビデオ映像などのデータベースを日本の教育機関に提供しているサービスです。
「AFPWAA」 は2015年9月の国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発17のゴール・169 のターゲット)に賛同し、今年度ワークショップを開催しています。
ワークショップに参加する小中高大学生は、毎回課題となるSDGs目標に沿って報道写真を選び、日本語のタイトルと解説文をつけて作品を作ります。
ラウンドテーブルコムSDGsポイント研究所@ジャパン※が協賛、第5回SDGsポイント研究所賞および佳作を選考しました。
(※ SDGsポイント研究所@ジャパンとは:ラウンドテーブルコムが提供するSDGsアクティブローカルポイントシステム「L-TanQ」を活用して、企業、社会、教育現場を繋げる活動を支援する研究所)
AFPWAA公式 “Instagram”(全応募作品を配信)
https://www.instagram.com/afpwaa_workshop/
− 第5回受賞作品発表と総評 –
第5回SDGsポイント研究所賞(副賞:国連SDGsピンバッジ)
「一人一人が世界を救う」
[本文]写真を選んだ理由
人間の生活の発展を求めて世界では沢山の製品が開発されてきたが、そのことが少しずつ人間の幸せを奪っている。大量生産し大量消費する。大人たちは、20世紀に100年がかりでこのサイクルを築き上げた。けれど、だからといって、このサイクルによって起きている様々な環境問題を、私たちは大人のせいにばかりして、つまり他人事として考えてはならない。
写真の男性は、このゴミの中からまだ使えるものを探している。また、そしてこのゴミだらけの地には、男性の隣や右奥にいる犬たちが元々暮らしていた。大量生産と大量消費の果てに、人間を通り越して動物にまで被害を与えているのだ。
この写真は現在のゴミ問題と男性の行動のようにこれからの人々が行わなければならないことの2つが同時に描かれている。
誰かにとって不要なものを必要としている人は必ず何処かにいる。ものを捨てる時に少し立ち止まって、リサイクルや寄付などまだできる事を私達は考えながら過ごしていかなければならない。(吉田 莉恩)
[私立駒場学園高等学校]
審査員 柳沢富夫(有限会社ラウンドテーブルコム取締役社長)
一枚の写真から社会課題を自分事にしているその思考そのものが未来に希望を持てる作品になっています。
佳作
「宝の価値観」
[本文]写真を選んだ理由
黒いゴミ袋を担いでいかにも地域美化活動を行っているであろう少年は、ゴミの泉で立ち竦んでいた。こういう活動は私も行ったことがある。だが、私の活動の理念とこの少年の理念には雲泥の差があるような気がする。私は「街をきれいに」というつもりで活動していた。しかし少年に話を聞いてみると「ゴミの中から『宝探し』をしているんだよ。宝を家に持ち帰ってお母さんに褒めて貰うんだよ。」という言葉が帰ってきた。もちろん少年とは話していない。写真を観ている間に私がストーリーを作ってしまったのである。私がいつもゴミとして捨てているものが、少年にとっては宝かもしれないということに気づかされてしまったのだ。少年のゴミに対する想いを仮定してしまった事により、私は恵まれた環境だったことが分かったことが、私にとっての宝だった。(R.H.)
[私立駒場学園高等学校]
AFP World Academic Archive(AFPWAA)
AFP World Academic Archive(AFPWAA)はフランス最大の報道機関AFP通信が提供する教育機関向けデータベース・サービスです。世界中に取材拠点を持つAFP通信の1000万枚におよぶ最新のデジタル写真と10万点以上のビデオ動画は、高等教育機関における学習を支援するデジタルコンテンツとして最も適しています。グループワーク、ディスカッション、論文作成、プレゼンテーションなどを行う授業及び研究において、AFPWAAの活用は非常に効果的です。
さらに、AFP通信が提供するコンテンツは著作物二次使用許諾済みで、煩雑な許諾申請など一切不要です。既に20を超える教育機関に正式導入されており、授業のオンデマンド配信、大学公式サイトから配信する公開講座、アクティブラーニング先進事例等において幅広く活用されてきました。
SDGsポイント研究所@ジャパン
SDGsポイント研究所@ジャパンは2018年10月14日、(有)ラウンドテーブルコム内に設立された機関です。SDGsポイント研究所@ジャパンでは、次のバリュー、ビジョン、ミッションで活動を展開しています。
バリュー
サステナビリティ ラーニング テクノロジー グローカル パートナーシップ
ビジョン
1 全国の教育現場でSDGsが学習されている。
2 企業と教育現場、地域との連携。
3 企業の教育への貢献度、地域のSDGs貢献活動が可視化されている。
ミッション
1 全国の教育現場のプロジェクト参加を促し、SDGsを学ぶ体制を作る
2 大手企業だけではなく、中小企業、地域企業と教育現場を繋げて、参加社、協賛者を増やす。
3 SDGsへの貢献度をポイントデータ化、蓄積、可視化し、分析できるようにする。