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中高大学生向け「SDGs・AFPWAA STUDENT Workshop」第3回審査発表

SDGs・AFPWAA STUDENT Workshop

第3回課題「“GOOD HEALTH AND WELL-BEING” ―すべての人に健康と福祉を―」

AFP World Academic Archive(AFPWAA)は、フランスのAFP通信が配信している報道写真、ビデオ映像などのデータベースを日本の教育機関に提供しているサービスです。

「AFPWAA」 は2015年9月の国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発17のゴール・169 のターゲット)に賛同し、今年度ワークショップを開催しています。

ワークショップに参加する小中高大学生は、毎回課題となるSDGs目標に沿って報道写真を選び、日本語のタイトルと解説文をつけて作品を作ります。

ラウンドテーブルコムSDGsポイント研究所@ジャパン※が協賛、第3回SDGsポイント研究所賞および佳作を選考しました。

(※ SDGsポイント研究所@ジャパンとは:ラウンドテーブルコムが提供するSDGsアクティブローカルポイントシステム「L-TanQ」を活用して、企業、社会、教育現場を繋げる活動を支援する研究所)

AFPWAA公式 “Instagram”(全応募作品を配信)
https://www.instagram.com/afpwaa_workshop/

− 第3回受賞作品発表と総評 –

第3回SDGsポイント研究所賞(副賞:国連SDGsピンバッジ)

「おしゃれの楽しみ」

A picture taken on January 22, 2018, shows seven-year-old Palestinian refugee Asil Abu Ayada using her new prosthetic arm to apply nail polish in her home in Jordan’s Jerash Palestinian refugee camp, about 55 kilometres north of the capital Amman, which was established to host more than 11,000 Palestinians who fled the Gaza Strip during the 1967 Arab-Israeli war. – Thanks to a 3D-printing prosthetics clinic at a hospital run by the medical charity Doctors Without Borders (MSF) in the Jordanian city of Irbid, Iraqi, Syrian, and Yemeni amputees from across the region can have replacement simple upper limbs without moving parts, slashing the costs of manufacturing advanced, custom-made prosthetic limbs. (Photo by KHALIL MAZRAAWI / AFP)

[本文]写真を選んだ理由

健康とは身体面においてだけではないはずだ。この写真には手しか写っていないが、その表情は容易に想像できる。きっと嬉しそうに自分の手を見つめ、笑っているのだろう。それは普通の女の子以外の何物でもなく、そう考えた時に自分が無意識のうちに彼女を障害というフィルターを通して見ていたことに気が付いた。自分の手でマニキュアを塗るこの女の子に障害という言葉は相応しくない。他人の手を借りずとも自分の意思だけで行動できるようになればその人自身の心の健康にも、そして誰も障害の有無で区別されない社会にも繋がる。今は可能性を追求する時代だという。医療の発達で身体的な健康には手が届きやすくなった現在、次に求めるものは個人と社会の心身の健康だと思う。全ての人が心身ともに健康でいられる世界は、全ての人が同じ人間として認めあえる世界にしか実現しない。自分の意識は簡単に変えられる。それぞれの日々を生きている人たちを不幸な障がい者と勘違いしないために、まずは自分を変えていきたい。(ペンネーム:しゃぼん玉)

[國學院大學久我山高校]

審査員 柳沢富夫(有限会社ラウンドテーブルコム取締役社長)

写真に写ってる手から写っていない笑顔を想像させるコメント秀逸です。しかもそこから自分事にしています。深い洞察力と想像力が推察されます。世界で起きてる一瞬をこうした目線で捉えられると、様々な問題も解決できるかもしれません。

佳作

「小さな命を守る」

Health worker tries to immunise a child during vaccination campaign against polio at Hotoro-Kudu, Nassarawa district of Kano in northwest Nigeria, on April 22, 2017. – The World Health Organization said116 million children are to receive polio vaccines in 13 countries in west and central Africa as part of efforts to eradicate the disease on the continent. “The synchronised vaccination campaign, one of the largest of its kind ever implemented in Africa, is part of urgent measures to permanently stop polio on the continent,” the WHO said. (Photo by PIUS UTOMI EKPEI / AFP)

[本文]写真を選んだ理由

この写真はナイジェリアの医者が子供に、病院ではなく道で予防接種をしているところです。誰でも病院に行けるわけではないということが分かります。これはポリオという病気のワクチンで、ナイジェリア等の3カ国で流行しています。私は福祉と聞いて予防接種が思い浮かび、学校で集めていたペットボトルキャップの事を思い出しました。集めたキャップを売ったお金でワクチンを買うというシステムです。調べたところポリオは治療法がありません。だから、予防接種が大事だと思いました。予防接種は、健康でいるための一つの方法です。日本は公費で予防接種が受けられますが、それは国にお金があるからです。福祉においてお金は一番大事なことです。お金がなければ福祉を提供できません。しかし、世界には貧しい国がたくさんあります。そういう国は、他の国から助けてもらい、皆が福祉を受けられるようになればいいなと思います。

[工学院大学附属中学校 篠崎 咲彩]

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