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中高生向け「SDGs・AFPWAAワークショップ」第1回審査発表

SDGs・AFPWAAワークショップ

第1回課題「“NO POVERTY” ―貧困をなくそう―」

AFP World Academic Archive(AFPWAA)は、フランスのAFP通信が配信している報道写真、ビデオ映像などのデータベースを日本の教育機関に提供しているサービスです。

「AFPWAA」 は2015年9月の国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発17のゴール・169 のターゲット)に賛同し、今年度ワークショップを開催しています。

ワークショップに参加する小中高大学生は、毎回課題となるSDGs目標に沿って報道写真を選び、日本語のタイトルと解説文をつけて作品を作ります。

ラウンドテーブルコムSDGsポイント研究所@ジャパン※が協賛、第1回SDGsポイント研究所賞および佳作を選考しました。

(※ SDGsポイント研究所@ジャパンとは:ラウンドテーブルコムが提供するSDGsアクティブローカルポイントシステム「L-TanQ」を活用して、企業、社会、教育現場を繋げる活動を支援する研究所)

AFPWAA公式 “Instagram”(全応募作品を配信)
https://www.instagram.com/afpwaa_workshop/

− 第1回受賞作品発表と総評 –

第1回SDGsポイント研究所賞(副賞:国連SDGsピンバッジ)

少女が売る風船の行方

A young Indian child holds balloons to sell on a roadside in New Delhi on February 6, 2019. (Photo by Sajjad HUSSAIN / AFP)

[本文]写真を選んだ理由

どこか遠くをじっと無表情に見つめる写真の少女。少女の持つ色とりどりの風船は本来子供たちの心を弾ませるはずだ。しかし少女にとって風船は、日々の生活をつなぐための売り物でしかない。

その一方で風船を買い与えてもらえる幸せな女の子もいるだろう。その風船はきっとその子を笑顔にする。その子は日々学校に行き、友達と遊び、時に両親と買い物にも出かける。風船を路上で一日中売り歩くことなどない。

風船を売った少女と買い与えて貰った少女との違いは何だろう。

貧困、それは風船を手にした少女たちのその表情の明暗を大きく分けてしまう。たまたま生まれた環境が違っただけで、このインドの少女からは明るく、楽しい笑顔は奪い去られてしまった。この写真の少女の表情、それこそが貧困が生み出した悲しく切ない結果なのだ。少女が風船を手に、明るい笑顔になることができる日は来るのだろうか。

[白百合学園中学高等学校 高校1年 橘川由依]

審査員 柳沢富夫(有限会社ラウンドテーブルコム取締役社長)

 一枚の写真から写っていない人の心も想像して文章化されています。複数の異なる視点の人の心を読み取っている点が斬新でした。少女の目の表情を捉えているのも写真家の意図を読み取っているようでした。

 一度メディアを自分の中に取り込み、自分がメディアとなって、うまく表現が出来ていると思います。

佳作

壁のない世界へ

A child walks along a railway track at the Hungary-Serbia border, near the town of Horgos, on September 14, 2015. Germany said it was reinstating border controls on September 13, as Europe’s top economy admitted it could no longer cope with a record influx of refugees. AFP PHOTO / ARMEND NIMANI (Photo by ARMEND NIMANI / AFP)

[本文]写真を選んだ理由

ハンガリーとセルビアとの国境が封鎖された。移民の受け入れが困難になったハンガリーが移民を入れまいとこの二国間に壁を作ったのだ。私の中学校の先生は、いつも「これからは、自分でレールを敷いて生きて行くんですよ。」そう言った。この写真を見た時、ふとこの言葉が頭に浮かんだ。人間は、自分の都合が悪くなると壁を作ろうとする。人間関係や国の間にも。けれど、この男の子のようなそんな壁だらけの息苦しい世界で生きることを強いられた子にどんな風にレールを敷けと言うのか。壁を作れば解決する。そんな風に考えているのは、大人だけではないのか。どうしていいか分からずただ、言われるがままに歩いて生きていくためにこの子は、生まれてきたのか。この子に「次は、どっちに行けばいいの」と聞かれて「自分の好きな方へ進めばいい」そう胸を張って言ってあげられる世界を作ってあげることこそが私たちの課題ではないのか。

[日大東北高等学校 2年 本田美奈]

− 参加した学校の先生方のご感想 −

東京都墨田区立両国中学校 輪湖みちよ先生より:

中3の全クラスがワークショップへの応募をしました。

昨日卒業式を迎えましたが、おかげ様で、最後に社会貢献を体験して授業を終えることができました。ありがとうございました。

私自身も生徒のコメントから学ぶことが多くありました。

武蔵野大学附属千代田高等学院 村上奈麻子先生より:

現在IB(国際バカロレア)のTOK(セオリーオブナレッジ)を担当していて、今回の企画が思考を深める学習内容とつながるように感じたので参加しました。

生徒たちは、SDGsをやっていても、本当の貧困、そして貧困が引き起こす世の中の問題についてあまりにも知識が薄いということに少しは気づけたのではないかと思います。

面白い企画で、授業に組み込んでいけたらより深い学びになる気がします。他教科の教員とシェアしてみようかな、と思います。

またぜひ参加したいです。

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